大泉の家

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敷地は東京都練馬区の閑静な住宅街。
緑豊かな風致地区の角地に、火山灰の外壁を持つこの住宅は東西に長く建っている。

会社を経営する多忙な施主は、自宅を建てるにあたり、家族と過ごせる短い時間を満喫できる空間を望まれた。
そこで、敷地の形状により横長になってしまう間取りの中で、それぞれが疎遠な感じにならぬよう、一体感が感じられる空間を創り出そうと考えた。

皆が集まるLDKはワンルームとし、庭と一体利用ができるように窓辺にはベンチを設けた。2階は個室どうしの気配が感じられるように、ハイサイドウインドウやデッキを用いて空間どうしにつながりを与え、その上でそれらを一つ屋根で覆っている。
深い軒は季節にあわせ日光を調整してくれるとともに、屋根には全面に太陽光発電パネルが施され、この家のエネルギーを自給している。そして、日常の忙しさの中で見過ごしている様々な気配や恵みが自覚でき、その自覚が安堵感となるような住宅となればと思っている。

DATA:
所 在 地 :東京都練馬区
用  途:住宅
施  工:(有)アート総建
延床面積:277.14u 
構造規模:鉄骨造2階建て
太陽光発電パネル:昭和シェル石油CIS太陽電池(ソラシス)9.5kw  
竣  工:2007年
撮  影:峯田建